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原風景をめぐる冒険

10月21日、アフターライブ。午前4時まで飲んでしまい、うう、そのままホテルで気絶して9時半に起床です。なんだかシャワーカーテンが生乾きっぽいな、アメニティのシャンプーの匂いが安っぽいな、などと思いつつ、のろのろと準備してチェックアウト。


この日の予定は何もない。レンタルサイクルがあるというのでママチャリを借りて、港の方まで行ってみたい。馴染みの深い福山だけれども、おれはこの街の事を何も知らない。ロケハン気分でぶらぶらしてみたい。iPhoneでGoogle Mapを開いた。地図を見るだけでそのエリアがどういった絵面か、ある程度わかる。おれが求めている「絵」があるのは、あの辺だな。


福山市立大学から伸びる入江に沿ってJFEの製鉄所がある方へ。生ぬるい潮風と重油の匂いがしてきたら懐かしの風景が見えた。ここへ来るのは初めてなのに何故?そう、おれの父は外国航路の船乗りで石油タンカーの乗務員をやっていた。まさにCoast to Coast。半年に1度、日本各地のコンビナートに帰港する。その度におれは父に会う旅をする。鹿島・川崎・四日市・水島・大分。コンビナートの風景、それが原風景だった。ここも同じだな。

人工的な海岸線をなぞる昼下がり、時おりシャッターを切り、また風を切る。やがて「まだ福山にいる?」とLINEが入り、短い旅は終わりに。福山ショートトリップ。もっと深い場所へはまたの機会に。

Visionary Fukuyama https://www.marniheish.com/project-01-1


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